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世界民族音楽大集成 94 キューバの音楽  

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KICC 5594    KING RECORD
℗Octobre 1988, Paris.

図書館で借りてきた。

このCDはタイトルどおり、キューバの《民族音楽》をいくつか収めたものである。よって、例えば、Orquesta Del Sol(オルケスタ・デル・ソル)やHAVATAMPA(ハバタンパ)が日本に紹介したような、キューバのポピュラー音楽とはだいぶ違う。西洋音楽的なロマンティックな和声、ジャズ的な要素は聞こえてこない。もっと原始的なイメージの音楽だ。

"Agua que Cae del Cielo " Orquesta Del Sol


"Son Al Son" HAVATAMPA


ライナーノーツは、Herman C. Vuylsteke氏が担当しており、その内容は、成瀬つばさ氏(@tsubasa_n)による、「オトノアソビバ retrospot」というブログに要約されている。

補足すると、「キリスト教の一神教とアフリカの汎神的な体系との、多かれ少なかれ均一ではない融合」「相互補完」について、ライナーに面白いことがもっと書いてある。

事実からすれば、カトリック教会は黒人については常にひじょうに寛容だった。黒人は「大きな子供」という誤った認識をされ、その「逸脱」について責任を完全に負わせることはできないとみなされていたのだ。アフリカ人たちはこれとは対照的に、宗教の概念についてたいへん広い捉え方をしている。あるいは、ババラオ・エンリケが説明しているように、神(または神々)に対して、多面的なアプローチをしている。かれは言う「宗教はテレビみたいなものさ。チャンネルが多ければ、それだけ理解の仕方もふえるわけさ」

奴隷貿易等を通じてアフリカからキューバへやってきた黒人たちと、ヨーロッパ出身で黒人たちにキリスト教を布教している白人側とで、宗教観がまるっきり違う。


アフリカ出身者にとっての宗教とは多神教であり、その宗教観にのっとって、自然にものすごくおおらかに、キリスト教を自らの宗教体系の中に取り入れた。これは、一神教であるキリスト教を理解していないとも言える。

一方、布教者側もまたアフリカ的な宗教観を理解出来ず、黒人をある意味見下して、「子供だから理解できないのは仕方ない」と寛容さを見せた。

ライナーではまた、多神教という点以外での、アフリカ的な宗教観について下のように記述している。

アフリカの宗教とキリスト教には大きな違いが一つある。何よりも黒人の神々は踊る神々である。
信者たちは各々の神々のために歌い踊り、神々の方も「熱烈な信者」の肉体と魂に入り込むことで、その踊りに参加する。これが「憑依」ダンス、または「神憑り(トランス)」である。

また、このCDには複数の曲が収められているが、Herman C. Vuylsteke氏は


ある程度の相違にもかかわらず、使われているイディオムのおかげで、全体を通して共通するスタイルが見える。打楽器のポリリズムと多調性、コーラスとソロ演奏者が交互に歌うことの二つである。

と分析している。確かにリズムは複雑で私には構造を読み取ることができない。しかし、多調性と書いている点については、そもそも西洋的な《調性》という考え方がここには存在していないのだと思われる。
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