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要約 - 『資本論』の対象 1  

資本論を読む〈中〉 (ちくま学芸文庫) 資本論を読む〈中〉 (ちくま学芸文庫)

(1997/01)

ルイ アルチュセール



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ルイ・アルチュセール(著) 今村仁司(訳)

一 緒論

この論考の主題は、マルクスとマルクスの著作との関係である。私はマルクス自身に問いかけ、いかにして彼が自分の著作と、彼の生産の理論的=歴史的条件との関係を理論的に反省したのかを見てみてみたい。

『資本論』の科学的対象は経済であり歴史である。そして哲学的対象は「基礎的な認識論的問い」である。私はマルクス自身にマルクス主義哲学の対象であるこの認識論的問いを提起したい。彼は科学的創設の行為自体によって新しい哲学的空間を切り開いたが、彼は自身の哲学についてどの時点でどこまで認識していたのか。そして彼の無意識の部分、言い換えれば知っているという事を知らなかった部分はどこなのか。マルクスが『資本論』を書き上げる過程で到達した明白な哲学的意識の度合いを測定したい。

言い換えれば私は、マルクスの知的生産行為それ自体にマルクス主義哲学の諸原理を適用しながら、かつこれらの原理を『資本論』の中に探し求めるという、二重の読み方、円環的な読み方をしていく。マルクスは研究の途上で『資本論』のテキストや注の中で、自分の著作自体に関する一連の判断、古典経済学者との批判的比較、自身の分析手続きを、数学、物理学、生物学等々の方法や、ヘーゲルによって定義された弁証法的方法に結び付ける方法論的見解を残している。また『経済学批判序説』など『資本論』以外の彼の著作も参考になる。『資本論』は難解な書物であり、逐語的に読んでいてもマルクス主義哲学は理解できない。マルクスをマルクス主義的に読むという円環が必要なのである。
zu[1]

上の図はイメージ図である。マルクスが資本論を記す。資本論の科学的対象は経済、歴史である。経済、歴史の中に於いてマルクスは生きた。そしてそれらの生産行為自体がマルクス主義哲学である。そしてマルクス主義哲学を用いてそれら生産行為を批判的に検証していく。

マルクスの科学的発見は内部に哲学を含んでいる。『資本論』は科学的読み方から哲学的読み方へ、そして哲学的読み方から科学的読み方へという絶えざる送り戻しをもって読まれるべきである。


原文は『Lire le Capital, tome Ⅱ』(1965)に収録の『L'objet du ≪Capital≫』

 
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